飼い犬
シンガポールの学者で、表向きはニュートラルを装っている親中学者のコラムです。
『中国万歳』というあからさまなものより、こういった『反中風』に見せかけたモノの方が人々は洗脳されやすく、ソ連の時代からあったプロパガンダの手法です。太字はボクは注釈入れておきました。
日米豪印「クアッド」に走る亀裂──多国間連携で「反中国」より大事なこと
2020年10月29日(木)15時45分
グラント・ワイエス(政治アナリスト)
<アメリカとインドでは与党が民主主義の制約に反発し、利益追求を活動の基本とみなしている。ポンペオ米国務長官はクアッドを「共通の価値観を持つ活気に満ちた多元的な民主主義国家」で構成されていると語ったが>
米カーネギー国際平和基金のアシュリー・テリスは9月下旬、インドのニュースサイト「ザ・プリント」でまっとうな説を展開した。インド政府が今後も国のリベラルな性格を損なう政策を取り続けるなら、他の民主主義国との連携が難しくなるだろうというものだ。 テリスの主張には、もう1つ加えるべき要素がある。10月初めに、オーストラリア、アメリカ、インド、日本の外相が東京で日米豪印戦略対話(クアッド)の外相会議を開いた。だがクアッドのリーダー格であるアメリカでも、自由民主主義が衰退の兆しを見せている。 訪日したポンペオ米国務長官は、クアッドは「共通の価値観を持つ活気に満ちた多元的な民主主義国家」で構成されていると語った。以前なら事実だったかもしれないが、今ではかなりただし書きが付くポイントだ。
以前から但し書きが付きます。アメリカが推し進める民主主義であって、学術的な民主主義ではありません。ハッキリ言えば、アメリカの増殖です。
クアッドのうちインドとアメリカは、本来の国家の理想に沿うことが難しい状況にある。
これも誤り。「理想に沿う」のではなく、国民に対して掲げていた民主主義の形が現実離れしていただけです。
両国の与党であるインド人民党(BJP)と米共和党は、自国の憲法や政治的枠組みに懐疑的だという意味で「反体制政党」だといえる。 この2つの政党は、ポンペオの言うクアッドの価値観を本気で重視していない。米共和党は民主主義では今回の大統領選に勝ち目がないと見越して、民主主義体制の信用度を落とし、その円滑な運営を妨げようとしている。
全く間違っています。アメリカ共和党はコロナが蔓延する前の調査では、反トランプ急先鋒のCNNですら優勢でした。こういう書き方はプロパガンダによくある手法で、あたかもアメリカ人が民主党寄りのような誤った情報を刷り込みます。
選挙で勝っているBJPは、民主主義に挑戦する理由はない。しかし、この政党は元来、リベラルではない。憲法に対しては懐疑的で、立憲主義が設けた制限を軽視する傾向がある。BJPはインド建国の理想と相反する価値観の下で台頭してきた。 そのため米共和党とBJPは、自国の他の政党より実は中国共産党との共通点のほうが多い。共産党のように完全に国を支配しているわけではないが、民主主義の制約に反発しており、露骨な利益追求を活動の基本と見なしている。
左巻きは持論以外は認めない典型的な例です。憲法に異論があるから改憲するために政治活動するのであって、それを反民主主義というなら全体主義思想ですよね。バカじゃないでしょうか。
この点はクアッドにどこまで影響するのか。「共通の価値観を持つ活気に満ちた多元的な民主主義国家」という言葉は、うたい文句にすぎず、本当に重要なのはクアッドが守ろうとしている現実の問題なのか。つまり大事なのは、価値観より利害なのだろうか。
クアッドの4カ国は、中国について共通の懸念を抱いている。国際交流の自由と平和的共存に役立ってきた規範への脅威だと考えている。
従ってクアッド全体の利害は、その規範を弱体化させる中国の力を抑えることにある。しかし、そうして守られるべきリベラルな国際規範は、本質的にはリベラルな国内規範と一体のはずだ。
だから、価値観と利害は切り離せない。国の価値観は利害につながるものだからだ。クアッドがインド太平洋地域で秩序を維持する枠組みであるためには、単に反中国を掲げるだけでは十分ではない。メンバーの4カ国は、自由民主主義社会の推進を口にするだけでなく、身をもってその社会を体現する必要がある。
間もなくアメリカは、自由な民主主義社会か、より独裁的な統治かを選択する機会を迎える。前者を選べば、オーストラリアと日本は安堵するだろう。この2国は安全保障のパートナーに、より安定していて一貫性があり、イデオロギーの近い国を求めている。
そうなれば、BJPも独裁的傾向をむき出しにはできない。クアッドはより信頼できる形で相互利益に向けて歩むことができるだろう。
From thediplomat.com
隠れ親中には都合が悪く、クアッドにイギリスが加わる方向で話が進んでいますし、カナダも議会で話し合われています。日本も今までのように平和ボケでいられる次代は過ぎました。昔と違うのは、即、バンバン撃ち合いにならないだけ。
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