時事

世界中が武漢発症の新型肺炎に振り回されていますが、「武漢」という街の知識がない方が多いでしょうから、ボクのイメージをお伝えしておきます。

中国の古い歴史は知りませんが、武漢は日本やヨーロッパの列強国が租界地にしていたところで、早くからひらけていました。第二次大戦中は、重慶より早く日本軍が占領し日本教育を施した、中国の中では文化度の高い街です。現在も中央政府、人民軍の重要拠点で交通の要所ですから、近隣都市まで栄えています。

所在をわかりやすい地図で示すと下記になります。


現在の街の様子は、下記が夜景写真で大都市なのが分かります


この武漢が「閉鎖」されているのです。鉄道や飛行機はもとより、近隣の州が独自にバリケードを張り、主要道路だけでなく単線に至るまで道路封鎖しています。


にあるにもかかわらず、世界保健機構(WHO)は、最大スポンサーである中国共産党に媚を売って真実を伝えないどころか、ウソの廉頗の片棒を担いでいます。


何が書いてあるかというと、『WHOのテドロス事務局長が会談した習近平本人に対し、習近平の「卓越した指導力」を賞賛したと同時に、「中国の体制的優越性」までを賛美した。』とあります。

それをご丁寧に日経新聞が垂れ流しています。新聞を読めばアホになり、テレビを見ればバカになるといういい例です。

今後予想されることは、共産党が武漢のネットを遮断するんじゃないかという話がSNSに行き交い、アメリカ政府が中国への渡航禁止を決定すれば、人民元安の通貨危機まで視野に入ると思われます。

日本のマスコミは、中国で商売する日本企業がスポンサーですから、スポンサー企業の顔色しか見てません。「中国から撤退する!」という日本企業が出れば、きっと株価は上がるでしょうし、アメリカ政府から優遇措置も得られるはずです。ババ抜きになる前に抜けないと、今後も中国は同じことを繰り返しますよ!!。


習氏、緊急事態宣言回避に期待 WHO事務局長と会談

【北京=高橋哲史】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は28日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と北京で会談し、湖北省武漢市で発生した新型のコロナウイルスによる肺炎について「WHOと国際社会の客観的で公正、冷静、理性的な評価を信じる」と語った。WHOが新型肺炎で緊急事態宣言を出さないよう期待を示した発言とみられる。

中国国営の中央テレビが伝えた。WHOは23日の緊急会合で、新型肺炎を「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言するのを「時期尚早」との理由で見送ったばかりだ。テドロス氏は習氏に「WHOは科学と事実に基づいて判断し、過剰反応や事実と異なる言動に反対する」と述べ、緊急事態宣言を出すか出さないかは慎重に判断する考えを強調した。

習氏は「中国人民は新型肺炎と厳しい闘争をしている。人民の生命と安全、健康を守るのが最優先だ」と表明。「感染症は悪魔であり、われわれは悪魔が隠れるのを許さない」と訴えた。

「中国政府は透明で責任ある態度で、感染の状況に関する情報を適時、国内外に発表する」とも約束した。WHOや国際社会と協力しながら、新型肺炎を抑え込む考えを強調した。そのうえで「中国共産党の強力な指導の下で、中国の特色ある社会主義の優位を十分に発揮し、感染症との阻止戦に勝利する完全な自信がある」と述べた。

テドロス氏は王毅(ワン・イー)国務委員兼外相とも会談し「WHOと国際社会は中国政府が取った果断な措置を称賛している」と語った。王氏はWHOが緊急事態宣言の発動を保留していることを念頭に「感染症と闘う中国政府と人民の断固たる決意と意志を信じてほしい」と語った。