時事

街中はガラガラですから不景気真っ逆さまなのが分かります。下記は日経の記事で、政府が中小企業に対し「無担保、無利子」で融資をするという話ですが、おかしいと思いませんか?

現在の日銀はマイナス金利政策の最中です。今回の無担保無利子融資の原資は「財投債」です。それを日銀がマイナス金利で引き受けるのですから、本来は貸出金利もマイナスでなければなりません。

わかりますか?

2月末時点で、1年金利はマイナス0・218%、2年金利はマイナス0・258%。仮に、コロナ対策で1年、1億円借りると、利払いはないどころか、1年で21万8000円の利得になるという計算になります。具体的には、中小企業が1億円借りると、1億21万8000円の融資実行額(額面は1億円)になり、1年後には1億円だけ返済すればよく、21万8000円はマイナス利息を払う。つまり1億円借りて21万8千円の利益が出るという事です。5年返済で1億円を借りた場合、5年間で150万円ほどが借りた中小企業の利益になります。

財務省は、「融資で利益が出るような制度融資は考えてない」といいますが、それは財務省はバカだからであり、このまま融資を実行すれば差額のマイナス金利分がまるまる国庫収入になりますから、政府に制度を吟味するインセンティブも働かず、当初はコロナでバタバタしているから表沙汰になりませんが、融資返済の時期になれば必ず問題が噴出します。

仮に、マイナス金利融資ができないなら、マイナス金利利益分を積み立て「貸倒引当金」にするなどの方策が必要ですが、経済論理に従えば、『借りて、得する』融資をすれば、中小企業は喜び景気反発にも寄与するでしょう。残念ながら財務官僚の脳みそでは そういう経済の機微は理解できない、つまりボンクラなんです。なんか悲しいですよね。東大文1をトップクラスで卒業してボンクラばかりって(笑)。





中小資金繰り支援で「無利子・無担保の貸付」首相表明

2020/3/7 19:20

安倍晋三首相は7日、首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策本部会合を開いた。個人事業主を含む中小・小規模事業者を対象に、金利などの条件を大幅に緩和した貸付制度を創設すると表明した。日本政策金融公庫などを通じて「実質無利子、無担保の融資をする」と述べた。

政府は2月13日にまとめた新型コロナ対策の第1弾で、資金繰りが悪化した中小企業向けに5000億円の緊急貸付・保証枠を設けた。これをさらに拡充し、休業や失業に直面している中小・小規模事業者を支援する。首相は「経済の面では雇用維持と事業継続に当面、最優先で全力をあげて取り組む」と強調した。

「中堅企業、大企業に対しても強力な資金繰り対策を進めてほしい」とも指摘し、金融機関による貸し渋りをけん制した。金融庁は週明けにも民間金融機関に資金繰りが悪化している融資先への対応状況について報告を求める。

首相は臨時休校に伴い職場を休む保護者への支援も改めて訴えた。「放課後児童クラブ(学童保育)や学校教室の活用など、地域の実情に応じて実施している取り組みについても全額国費で支援する」と語った。

新型コロナ対策の第2弾は10日のとりまとめをめざしている。首相は会合で(1)感染拡大防止策と医療提供体制の整備(2)臨時休校に伴う課題への対応(3)事業活動の縮小や雇用への対応(4)事態の変化に即応した緊急措置――の4点を柱に具体化を急ぐよう指示した。