チャンス
アベノミクス以降、インフレターゲットを実践しているのに、なかなか2%インフレにならなかった原因の一つが電鉄各社の値上げ不足です。交通費が上がることは全ての経済活動に影響が出ますから、今回のコロナでの乗車数減少は値上げのチャンスです。デフレの25年の間、運賃は全く値上がりせずに来ました。
モノの値段は上がる、自分の値段も上がる。全て「上がり目」の中でモノを見る。それが正常な姿です。
国土交通省による鉄道輸送統計調査から、2020年におけるJR利用の旅客数量前年同月比は次の通り。民鉄もおおよそ同じ状況です
1月…+1%
2月…+1%
3月…-20%
4月…-42%
5月…-45%
6月…-31%
7月…-28%
8月…-28%
9月…-27%
10月…-22%
11月…-24%
新型コロナ流行で外出自粛要請やリモートワークの浸透に伴い、通勤・通学での鉄道利用客が減ったのが、利用客数減少の主要因です(気軽な外出が控えられたのも一因)。2020年3月以降は前年同月比で数十パーセントもの減少を示しています。
新型コロナ流行の影響が抑制されるようになっても、一度浸透したリモートワークなど社会様式の変化は多分に残るでしょう。旅客数量も流行前の状況に戻るとは考えにくいのが実情です。
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