時事
1997年4月に5%へ引き上げられた後、次に消費税増税が閣議決定されたのは2013年10月です。その間、16年かかっていますが、大蔵省は2001年に財務省になり、その時の増税の旗振り役も香川氏でした。2005年、第二次小泉内閣の時に自民党政調会長だった故与謝野氏は「財政改革研究会(財研)」を発足、自ら会長になりました。その財研は、消費税増税分は全て国民に還付するという名目で「消費税の社会保障目的化」を打ち出します。財研は表向きは与謝野氏の私的な研究会という位置づけでしたが、現役の政調会長ですから正面から異論が出ませんでした。自民党の情けないところです。
この時、財務省サイドでは、主計局次長の勝栄次郎氏(のちの事務次官)、香川総務課長(のちの事務次官)、岡本調査課長(現在の事務次官)がフル稼働して与謝野氏を支え根回しに動きました。この後、与謝野時は官房長官、経済財政政策特命大臣、経済財政担当相を福田内閣、麻生内閣で歴任し、世界的に見ても非常識な「消費税の社会保障目的化」に大きな布石を打ち、その背後で動いた勝、香川、岡本の3氏は、めでたく事務次官へ出世しました。
財務省の出世は、「増税したものがトップに就く」という大蔵時代からの不文律があります。おかしな話なんですが、誰も声を上げておかしいといいません。増税した官僚が出世って、いったい何のために財務省が有るのか存在意義を疑います。
福田元総理は、ほとんど役人と同じ頭の構造を持っている方で、頭はいいのに何一つできない用無しでしたし、麻生さんは親族も大蔵の系列が多く、本人が分かっているつもりでしょうが経済や財政はピンボケです(笑)。安倍総理の次と言われる岸田さんも同じですが、子供の頃から大蔵教育を受けてくれば、頭がおかしくなっていても自覚が無いのです(笑)。
2009年の衆議院議員選挙で麻生内閣が大敗し民主党政権が発足。鳩山元首相は、選挙中からの公約で「消費税は増税しない」と確約し官僚依存脱却を目指しますが、舌の根も乾かないうちに財務大臣だった菅直人氏が財務省に懐柔され消費税増税へシフトチェンジ。菅副総裁は「税制調査会で税制抜本改革に向けて検討する」と談話を出します。霞が関で「税制抜本改革」というフレーズは、イコール「消費税増税」を意味します。のちに菅直人氏自身は、この時増税の可否は決めておらず「審議」するつもりだったと真顔で述べていますが、そんな自覚のない間抜けが総理大臣になったために霞が関中に増税のコールが鳴り、増税分の予算を争奪戦が省庁間で一斉に開始されました。
今、参院選で日本各地で消費税増税反対を叫ぶ旧民主党議員たち、頭が悪すぎて自分のやったことも忘れたんでしょう。民主党が増税を決定したんです。
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