時事
まずニュースです。マスコミはバカですからわかってませんが、年明けの通常国会で補正予算を通せば、即、解散総選挙です。一般予算は後回しで補正だけ遠し解散しなければ、習近平来日に間に合いませんし、野党は一般予算成立後かオリンピック後と呼んでいるので惨敗します。
さて、昨日に続きます。
これまで、ボクのブログではフェロー・トラベラーズを左翼中核層の一部と位置付けてましたが、これは修正する必要があると最近感じています。彼らの動機は社会に対する憎しみに近いものですが、見下しと言う方がより正確です。さらに、彼らには利権層や浮動層とも重なる部分があり、左翼エリート層は裕福ではあるが、いわゆる成り上がりなので、金に対する執着や虚栄心も強いのです。このように、彼らは左翼のどの層とも共通する部分があるので、左翼運動に一体感を持たせる意味で非常に重要な役割を果たしていると見ることができます。(因みに、日本では左翼は学生運動とともに粉砕した歴史があるので、自らはリベラルと呼んでいますが、実際はただの左翼です)
アメリカでは、自称リベラルの白人たちが、実は黒人を見下していることを示すイェール大学の研究を以前ここに掲載しましたが、最近、北米で左翼エリート層のもつ選民思想という裏の顔が暴かれる事例が相次いでいます。左翼政治家たちがブラックフェイスをした過去の写真が次々暴露されているのです。ブラックフェイスとは白人が顔を黒く塗って黒人の格好をすることで、差別的であるとして左翼が普段厳しく糾弾している行為です。ところが、米国ではバージニア州のノーサム知事(民主党)、カナダではトルドー首相のブラックフェイスの写真が見つかりました。特に、トルドー首相は複数枚の写真が見つかり、そのうちの1枚は29歳のときの写真で、若気の至りとの言い訳はできない年ですから支持率が急落中です。ところが、北米でもマスコミは左翼の味方なので大きな騒ぎにはならず、トルドー首相は先月の総選挙で議席は減らしたものの大敗を免れました。これが保守派の政治家だったならば、こういう結果にはならなかったでしょう。彼ら左翼はKKKは弾窮しますが、実際は同じことをして、口先だけで夢物語を語るのです。
一方、フェロー・トラベラーズの利益優先の姿勢を象徴するのが、米国のスポーツ界や映画界です。こうした業界では、しばしばスターが自ら人権派を装う(本人は本気でも、歴史を振り返れば装いでしかないというのは歴史が証明しています)。2016年、NFLのキャパニック選手が警察による黒人への暴力に抗議して、試合前の国歌斉唱で起立を拒否したことが話題になり、ブログでも何度か取り上げています。賛否両論はあり、左派言論人の多くはキャパニックを支持し、彼はその後ナイキの広告にも起用された一方で、先月NBAヒューストン・ロケッツのモリーGMが香港の民主化運動を支持するツイートをしたところ、中国の猛反発を受けて米国内は大騒ぎになり、モリーGMと同チームのハーデン選手が謝罪するに至りました。米国のメディアではNBAの中国ビジネスへの影響を懸念する声が多く取り上げられ、言論の自由を擁護したのは左派言論人ではなく保守派の政治家たちでした。
映画界でもこれと同じことが起きています。ハリウッドでは、中国の圧力でシナリオを書き換えることが常態化しており、彼らは中国での興行利益のためなら、表現の自由など平気で犠牲にします。これについても、左派言論人たちは全く問題視していませんし、問題提示した俳優や監督は干されています。このように、左翼エリートはお金になる人権問題には積極的ですが、お金を失うリスクのある人権問題は触らない。つまり、彼らにとって人権は手段であって目的ではないのです。
こうした左翼エリートの欺瞞が次々明らかになる中、なぜ彼らは安泰でいられるのか。今後もその安定した地位を守ることができるのか。次回は、これらの論点にします。
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