時事
今年はオリンピックイヤーです。世界中から日本に訪日客がやって来ます。にもかかわらず、日本はあいかわらず内向きムードで、常に国内理論しかメディアも論議しません。大学入試共通テストでの英語民間試験の活用、そして国語と数学での記述式導入はいずれも見送りが決定しました。これでは「おもてなし」をするにも自動翻訳機に頼り、何かを聞かれても自分の意見を言えない日本人が再生産され続けることになるなどと自己利権しか考えない識者や左巻きが宣いますが、二次テストがあるのですから共通テストは足切りでしかなく、単に生徒数が減っている学習塾を設けさすためだけのものでした。
また、景気は下り坂。「日本は縮む」という、自縄自縛の呪文が再来する可能性があります。財政・金融の大盤振る舞いで何とか耐えてきた安倍政権と左巻きは無知をさらしますが、実際はほとんど財政も金融もばら撒いていません。本当は2倍ほどばら撒いていれば、日本はとっくに成長軌道に乗り、世界から訪日客だけでなく人も金も集まるところでした。千載一遇のチャンスを逃したのです。理由はいろいろあるのですが、一番根っこにあるのは「トップになる」「一番になる」という意思がなく、「上の方ならいいや」という横並び意識の中の優越感とでも言いますか、なんともみみっちい話です。
世界における日本の経済規模はまだまだ大きく、日本のGDPが世界全体の5.7%(2018年)にまで下がったと憂う日本人もいますが、人口比で世界の1.6%でしかない国がこの規模のGDPを有することは大したことで、これはカネと技術が日本に集中していることを示しています。人口減少でも労働人口は増えており、これまで稼いだカネを死蔵せずに投資で増やせば、経済の縮小を防ぐことは容易なのです。
アメリカの顔色を窺い円の価値は過小評価されていますから、円高になればドルベースのGDPはぐっと上がります。さらに日本は、海外に1000兆円分を超える資産を持っており、それが生む利益の一部(18年で約23兆円)は日本に還流されています。マスコミは報道しませんが、アベノミクス以降、日本は何もしなくても海外から20~30兆円入ってくるのですから、役人の無駄遣いも止まりません(笑)。
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