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トム・ブレディがタンパへ移籍。これがどれくらい大きなニュースなのかNFL

を知らない方にはわからないでしょうが、日本で言えば長嶋茂雄が日ハムに移籍したような驚きです。現代で言えば、おかわり君が阪神へ行ったような(笑)。誰もが「ええっ!?」と思います。

ブレディはドラフト6位という、当時は半ば練習生のような立場から歴史上最高のQBに上り詰めました。365日24時間、勝つことだけを考えているような選手で、まさに軍団を率いるリーダーそのものです。たいして強くなかったニューイングランドを常勝チームにし、今後塗り替えられないほどの大記録を多く作りました。

今年のボルティモアのQBジャクソンを筆頭に、多くのスーパーアスリート系QBが活躍していますが、ブレディはどんくさく、足も遅い選手です。若いころはパスのフォームも悪かったのが、オフには個人でパスコーチを雇い、たゆまぬ努力で現在のパス能力を磨き上げました。しかし、ブレディの特筆すべきはプレーではありません。司令官としてのメンタルの強さがニューイングランドを神の領域へ導いたのです。

移籍先のタンパベイにはボクのお気に入りのスーがいますし、オフェンス能力は全体3位。両TE,WR揃って優秀ですから、ブレディはキャリアの最後を飾るにはいいチームでしょう。なんといってもAFCからNFCへの移籍ですから、シアトルやロジャースと頻繁に対戦するのが見ものです。そして、ボクはとことんニューイングランド嫌い、ブレディ嫌いです。常に応援するチームの前に立ちはだかってきたブレディという選手に、幾度も負けてきましたから、ペチックの下を離れたとはいえNFCに移籍してくれたことには感謝です。

とりあえず、コロナスパイラルの中のアメリカで、コロナやトランプ以上に全米を驚かせたニュースです。しかし、ブレディが下記のような雰囲気に溶け込めるかどうか(笑)。