時事
金が記録的な高値になっています。ボクが本金商の資格を取得した当時は1800円。それから3倍になっています。金には大きな変動があります。経験している中で最初に暴落したのはソ連崩壊前。ソ連が崩壊してから分かったのですが、財政難のソ連が金を放出しまくっていたために市場に金があふれ価格が暴落しました。
今は有事の金だから上がって当然と考えていると痛い目に合います。ボクの見立てでは、中国の先行きが危ないと感じる中国人が多いために金へ逃避しているだけでしょう。人民元を外貨にすることが不可能なために金に換金しているんじゃないでしょうか。そう考えると、中国経済が崩壊へ向かえば向かうほど金相場は上がり続けるんじゃないかと思っていたら、下記の記事のように、中国政府は金への投資に縛りを掛けだしました。共産党が人民の金への投資を禁止するということは、自分たちだけが人民元から避難する道を作るということですから、ますます、中国経済は危ういということです。共産党幹部が避難した後に金相場が暴落するのかというと、しばらく(数年)は次の投資先を模索するために相場は安定高値で推移すると思います。
新ゴールドラッシュ、投資家が群がる訳とは?
株高と高ボラティリティーの共存は異例出所:ファクトセットNote: Data for 2010-20
――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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砂漠では、オアシスに人が群がるものだ。
金先物相場は27日、過去最高値を更新した。年初来の上昇率はこれで27%に達し、リターンが1%未満にとどまるS&P500種指数を大きく上回っている。金商品は収入はもたらさないが、物価上昇に対するヘッジを提供する。つまり、足元の値上がりをけん引しているのは、主に金融刺激を背景とする物価連動国債(TIPS)利回りの低下と、最近のインフレ期待の上昇だ。また、米国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が再び増加していることを受けたドル安も、ドル建てで取引されるコモディティー(商品)価格を反射的に押し上げている。
だが、他にも理由がある。ウィズダムツリーの分析責任者、モビーン・タヒール氏は27日、それをこう名付けた。「金は新たなプットオプションだ」
投資家は実際のプットオプションも大量に購入している。このデリバティブ商品は、相場の急落に備え、契約保持者にあらかじめ定めた価格で株式を売却する権利を提供するもので、「恐怖指数」として知られるCboeの米VIX指数はこれを基に算出される。なぜなら、S&P500種が今後荒れると投資家が想定しているかどうかを示唆するためだ。
株式相場が5月に大きく反発して以降、アナリストの多くは相場の好調さに困惑している。株高とは裏腹に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界経済に壊滅的な影響をもたらしているためだ。
株価が値上がりを続ける中でも、VIX指数は一貫して高止まりしており、これは異例の状況だ。VIX指数は過去10年にわたり、S&P500種が月間ベースで健全な上昇を記録している際に、25を上回ることはほとんどなかった。
こうしたことが同時発生している現状も、不透明さにより説明がつくかもしれない。
バークレイズの為替マクロ戦略責任者、マービン・バース氏が長らく唱えている理論がある。測定不可能な不透明感が慢性的にくすぶる期間には、想定される全面的なカオスに発展せず、リスクが測定可能な数少ない資産に投資家が大挙して押し寄せる「群集」行動がみられることがある。つまり、少なくとも「正体の知れない未知数のもの」よりも「分かっている未知数のもの」に投資先を特化するのだ。
VIX指数先物のポジションマイナス圏の場合、投資家がS&P500 種指数のボラティリティーが高まらないと見込んでいることを指す出所:米商品先物取引委Note: Includes both
一方で、ハイテク株は構造的な勝者とみられている。金のように、COVID-19による影響が限定的なため、不透明感に対する逃避先となっているようだ。ナスダック総合指数は年初来、22%値上がりしている。半面、航空・ホテル株などは投資家から厳しい仕打ちを受けているが、市場が陶酔状況にある時は、買われすぎの領域に入る。渡航禁止例による損失はある程度、見当がつくためで、これはワクチンによる救命効果についても同様のことが言える。
前出のバース氏は「誰もその中間の銘柄はどうしていいのかわからない」と話す。そのため、大半の銘柄は方向感に乏しく、様子見ムードが強い。
先行きが見通しづらい状況はまた、これまでの急落局面とは異なり、市場のボラティリティーは高まらないと見込んだ取引を行うことで収益を得る通常の投資家集団(こうした動き自体、市場の変動を和らげる)に市場に戻るだけの勇気がまだないことを示しており、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータもこれを裏付けている。
だが、この群集行動は自らリスクを招く。金やハイテク株に下振れリスクはほとんど見られない一方で、バリュエーションには割高感が出始めている。高ボラティリティー局面は長引く傾向にあることから、投資家はおそらく、新たなヘッジ手段を見いだすだろう。その一例が、上値を制限する見返りとして支払いを得るオプション取引と株式を組み合わせる「コール・オーバーライティング」戦略だ。
不確実な環境において、保険を購入することは投資家にとって理にかなう。だが、不透明感の意味するところは、単一の保険であらゆるリスクをカバーできるものなどないという点は肝に銘じておくべきだ。
中国当局と銀行、「金爆買い」抑制へ 取引口座新設を禁止
7/30(木) 11:38配信
[上海 29日 ロイター] - 中国当局と主要銀行は、国内投資家による活発な貴金属取引の抑制に動いている。今年は一部の臆測により石油取引市場が混乱したが、同様の状況を防ぐ狙いがある。 新型コロナウイルス感染の再拡大の影響で安全資産である金<XAU=>は買い進まれ、価格は今週に入り過去最高値を付けた。米中関係の溝が深まっていることも取引に拍車をかけている。 中国工商銀行(ICBC)<601398.SS><1398.HK>は29日、顧客に対し、白金、パラジウム、貴金属連動商品の新規取引口座の開設を31日から禁止すると発表した。同銀の顧客サービス部門は「激しい価格変動」を受けたもので、「リスクコントロール」のためとしている。 中国農業銀行<601288.SS> <1288.HK>は最近、金関連の新規事業を中断。中国銀行601988.SS> <3988.HK>は白金とパラジウム取引用の新規口座開設を取りやめている。
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