スポーツ

世界には様々なプロスポーツがあります。プロである以上、職業として生活していけるだけのギャラと持続性が必要なのですが、特に女子プロスポーツの世界ではゴルフくらいしか高額収入を得ている選手は見当たりません。プロ選手でありながらアルバイトをしたり、自らスポンサー探しに奔走したりと、本来選手がする仕事以外が忙しく、プレーの質を上げる時間もままなりません。打開策は一つしかなく単純です。人気を高めスポンサーを付けること。人気が高く、その人気に持続性があると企業が見れば、様々な企業がスポンサーにつき、企業スポンサーがついている団体には、テレビをはじめマスコミが押し寄せます。

日本の女子プロ野球も支援企業の不足から、昨年は内紛状態になり多くの選手が離脱したりしましたが、西武がライオンズの名前で運営することを決めるなど、明るい話題もありますが、決して順風ではありません。子供のころから男子と一緒に野球をしてきた子たちが、ある年齢から男子と女子に分けられ、そこからマイナーな位置になります。女子ソフトボールはオリンピックで金メダルを取ったおかげで、国民にもある程度の認知はありますが、女子の野球となると本当にマイナーです。中には天才肌の選手もいて、なかなかのプレーをしているのに人気が出ないから落ち込むことも多いと思います。何をすべきか、何ができるか、どうすればいいのかとプレー以外の葛藤があると聞きます。

海の向こうアメリカでは、「LHL Xleague」という女子のプロ アメリカンフットボールが行われています。「LHL」とは「ランジェリー・フットボール・リーグ」の略です。ランジェリーと言っても下着ではなく、スポーツクラブで体を鍛える際に女性が着ているようなユニフォームなのですが、アメリカンフットボールという競技ゆえにユニフォームが捲れたり破れたりは頻繁に起こります。女性団体からの抗議も多く、日本でいうところの地上波では放送されませんが、今や最高収入は10億円プレーヤーが生まれています。日本のプロ野球は、歴史があるとか国民的スポーツなどと偉そうなことを言っても、ソフトバンクの柳田選手の7,5億円が最高給ですからLHLの方が上なのです。

女性のアメリカンフットボールの歴史は古くベトナム戦争時にはじまり、今日まで様々な試みが行われたにもかかわらず、観客不足、リーグの破産など、人気の獲得に苦慮してきた50年の歴史があります。現在のLHLの基になった女子プロリーグがあり、NFLのスーパーボウルの前座をするなどしていましたが、人気が安定せず破産状態に陥り、そこから心機一転盛り上げたのが現在のLHLです。人気を得るために自分たちが女性だという武器を使い、男性ファンを中心に取り込むという手法が女性の地位向上を叫ぶ左巻きの反感を買っているのですが、そんな声も人気が出れば踏み倒せるとたくましく育ってきました。プレーそのものは日本の高校生レベルですが、鍛え上げられた体は真剣にプレーしている証で、まだまだ成長の余地を感じます。

男女は「差別」ではなく「区別」です。生まれ持った役割が違うものを平等にしようという考え方は歪で、歪から生まれる不安定な感情が世界を乱しているとボクには見えます。

ランジェリーでも全然いい。男性スポーツでも人気獲得のためにパンイチでやる根性があれば、きっと人気が出るはずです。LHLでプレーする女子プロ選手は、外野の声などお構いなしにエエ根性してるんです(笑)。西武ライオンズ・レディースのみなさんやリーグのみなさん。リーグ発展を真剣に考えるなら企業に頼らずとも方法はあると、もっともっと勉強しましょう。要は「覚悟」です。