祝!高梨沙良選手

もう二度と破られない記録の一つと言われていたアホネンの記録を高梨沙羅選手が破りました。日本の歴代アスリートの中でも3本の指に入るような快挙です。

下記は、海外での報道ですが、高梨選手の記録の重さ、アスリートとしての姿勢など、日本と違い正当に評価されていて、且つ、人間的にも愛されているようすが伺えます。日本のマスコミがくだらない記事を載せるから「ベンツは早い、分不相応、調子乗ってる」などと貧乏人の僻みややっかみのバッシングがありましたが、世界最高峰を極める選手は精神もタフなのです。『外野は黙ってろ!‼』と行動で示した彼女は、まだまだ記録を更新するでしょう。



「驚くべき偉業だ!」高梨沙羅、アホネンを抜いた“歴代最多109回”の表彰台記録を欧州メディアが称賛!「僅か9年で…」 

2021.03.27  

ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子個人・第12戦(ヒルサイズ=HS102メートル)が、現地3月26日、ロシアのチャイコフスキーで行なわれた。日本のエース高梨沙羅が94.5メートルを2本飛び、合計234.8点で2位を記録。W杯歴代最多記録となる109度目の表彰台に立った。  この偉業にポーランドのスポーツWEBメディア「SPORT.PL」が「アホネンの驚くべき記録が破られた!」と銘打った記事を掲載し、ヤンネ・アホネン氏(フィンランド)の記録(108回)を抜いた高梨を「サラ・タカナシの驚くべき偉業だ!」と称えた。  アホネンは1993年12月19日にスイスのエンゲルベルクで勝利して以来、実に16年もの歳月をかけて2010年1月6日に108回という表彰台記録をつくったのに対し、24歳の高梨は僅か9年2か月と20日で、それを上回る109回を達成している。同メディアは、女子ワールドカップが創設された「2011-12シーズン以来、ワールドカップ全大会の66%で表彰台に立っている」と驚異的な早さで記録を更新したと綴った。  高梨は他にも歴代最多勝利数(60勝)を保持している。今季のW総合優勝(年間王者)争いは、最終戦までもつれ込む熱戦となっているが、もし高梨が優勝すれば、男女最多の5回目だ。クリスタルグローブをかけた注目の争いは、日曜日に行なわれる。



 「誰も越えられない金字塔」高梨沙羅の“大偉業”に海外メディアも脱帽!「男女で歴代最高となった」

 2021.03.28  

日本が世界に誇るジャンパーがついに偉業を達成した。現地3月26日にロシアのチャイコフスキーで行なわれたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人・第12戦で、94.5メートルを2本も飛び、合計234.8点とした高梨沙羅は2位に入り、歴代最多記録となる通算109度目の表彰台に立った。 “史上最高のジャンパー”と呼んでも過言ではないだろう。90年代に活躍した男子のスタージャンパーであるヤンネ・アホネン(フィンランド)が16年のキャリアで記録した通算表彰台数(108)を塗り替えたのだ。  15歳でデビューして以来、僅か9年2か月と20日で積み上げてきた高梨の歴史的記録には、海外メディアも驚きを隠さない。中国のポータルサイト『新浪体育』は、「優勝したオーストリアの新人クラマーよりも、大会の焦点は2位だったタカナシに当てられた」とレジェンドであるアホネンの記録を抜いた24歳を絶賛した。 「今回の表彰台入りでタカナシは男女ともに歴代最高となる109度目の表彰台を獲得した。それまでの記録保持者であるアホネンは引退までにようやく108回という世界記録を打ち立てたが、いまだ24歳のタカナシはまだまだそれを大幅に伸ばしていく可能性がある。彼女次第で、誰も越えられない金字塔を打ち立てることが可能になるのだ」  歴史的大記録を塗り替えた高梨には、まだ野望が残されている。残り1試合の時点で首位に立っている個人戦の総合優勝だ。  2位のニカ・クリジュナル(スロベニア)とは15点差、3位のマリタ・クラマー(オーストリア)とは66点差と、それぞれ僅差につけられているが、高梨は「全く意識していない」と、周囲の喧騒などどこ吹く風だ。フランスの専門誌『Nordic』は、「総合優勝の行方は誰にもわからない。だが、現時点で優位に立っているのはサラ・タカナシだ」と綴った。 「女子のスキージャンプワールドカップがここまで不確定なことはあまりない。とはいえ、今週金曜日に109回目の表彰台に立ち、歴史的な世界記録保持者となったタカナシは、混戦模様の優勝争いを引っ張る存在だ。現時点で彼女ほど上手くやれている選手は見当たらない」  果たして、高梨は4シーズンぶり5度目の総合女王に返り咲けるのか。現地時間3月28日に行なわれる最終戦のジャンプには、世界が注目している。



「悲劇のヒロインだ」“メジャー初V”がお預けの高梨沙羅へ、独専門家が熱い想いを吐露!「見ていて泣けてきた…」 

 2021.03.07  

ドイツ・オーベストドルフで開催されている「ノルディックスキー世界選手権」。ジャンプ女子の個人種目は、ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS106メートル)とラージヒル(ヒルサイズ=HS137メートル)の2種目が行なわれ、日本のエース高梨沙羅は銀メダル(ラージヒル)と銅メダル(ノーマルヒル)を手にした。  大会直前のワールドカップ(W杯)で4戦3勝と好調を維持していただけに、メジャー大会初優勝が期待されたが、先に行なわれたノーマルヒルでは首位と3.3ポイント差で惜しくも3位。続くラージヒルでは、126メートル、134メートルの好パフォーマンスを披露するも、平昌五輪金メダリストのマーレン・ルンビ(ノルウェー)が圧倒的強さで2本を揃え、またしても悲願のビッグタイトルに手が届かなかった。  この結果を受けて、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』ドイツ版は「サラ・タカナシは“悲劇のヒロイン”だ」と銘打ち、特集記事を組んだ。  同メディアにコメントを寄せたのが、元ドイツ代表のジャンパーで、現在は代表チームを指導するアンドレアス・バウアー氏だ。「サラのことはずっと前から知っているし、本当に尊敬している。だから勝たせてあげたかったんだけど……。悲劇のヒロインとしか言いようがない。見ていて泣けてきたよ」と想いを明かした。バウアー氏の熱い言葉を聞いた高梨は「彼にそう言ってもらえてハッピーだし、嬉しいです」と答えたという。  W杯で通算60勝という偉業を『Sky Sports』ドイツ版も高く評価している。 「タカナシは女子ジャンプ界で格別の存在だ。身長が152センチと小柄ながら圧倒的な記録を保持している。これまで160回のW杯(女子は2011-12シーズンから始まった)のうち、154回に出場して60勝。さらに信じられないことに106回も表彰台に立っているのだから」  そして「彼女はまだ若い。すでに来年の(北京)オリンピックに照準を合わせている」とエールに近いメッセージを付け加えた。  一方で、好対照な選手の名を挙げている。先述のバウアー氏の指導も受けているドイツのカリーナ・フォクトだ。「彼女はW杯で2勝しか挙げていないが、2014年ソチ五輪、2015年と2017年の世界選手権で金メダルを獲っている」と紹介し、「サラ・タカナシはまだ夢に見ることしかできない」との一文で締めくくった。