時事
下記はロイターの記事です。
日本に限らず先進国は一極集中が進んでいます。これは経済合理性から見れば当たり前であり、世界の中で勝ち続けるには、さらなる一極集中が必要で、政府の公共投資は首都圏並びに6大都市に偏らせるべきです。「全国津々浦々」というのは発展途上の過程に過ぎず、経済はコアを中心にしか回りません。
それは過激じゃないかとか、じゃあ地方はどうすればいいんだと言った意見がありますが、「徐々に消滅してください」というのが政府の基本方針になってくる、少なくとも本音はそうです。ボクが長年いた伝統産業の世界も同じでした。政府は口先だけの綺麗ごとに終始し、結局は世論に批判を浴びない程度の減速を図りました。言い方を変えれば、真綿で首を締めるが如く、徐々に、ゆっくり、消えてなくなるのを待っていました。それは産業の栄枯衰退の過程であり、至極当たり前のことです。それについて反論も恨みもありません。ボクも同じ考えでした。民主主義の自由経済というのは、保護された時点で死期が定まります。40歳の時、この業界もあと5年だと感じ、そこから逆算して動きましたが時代に抗うには力不足でした。行政は創造主にはなれません。急死すると問題が噴出するので「ゆっくり死んでください」としか言えないのです。無理に国の金を使っても、結局需要の無いものは消滅します。経済は「成長」が止まった段階から徐々に壊死していくのです。
2050年になれば全国47都道府県のうち、6割以上が消滅していて、2065年になれば1都1府4県しか残っていないという厚労省と総務省の予測がある中で、東京の一極集中の是非を問うなどという寝ぼけた話に、小池さんが起こるのは当たり前です。東京は、これから250%も人口が増え続け地方は減速の一途をたどるのです。「地方創生」という言葉そのものが、地方は消滅するという原拠です。
政治と行政の怠慢、問題の先送りが事実を歪めているのですが、世界に現状維持はなく、「成長か衰退」のどちらかしかないのだと強く国民を鼓舞する政治家が必要です。今のままでは消えてなくなりますよ。地域ごとにブロック経済圏を作り、例えば九州ブロックなら今ある県を廃止して九州でまとまり議会も一本化する。当然、全国の衆参両議院も半数以下にしなければなりません。
ほらね、こう書くだけで誰も動かないのが分かるでしょ。綺麗ごとじゃなく具体的に書けば、誰も動けず衰退してゆくのです。
東京一極集中是正、結論持ち越し=小池氏「疑問感じる」-全国知事会議
7/23(火)
富山市で開かれている全国知事会議は23日午後、地方税財政の確保・拡充について討議が行われた。
国への提言案には「東京一極集中の是正」を記載していたが、小池百合子都知事が「疑問を大きく感じる」と発言。上田清司会長(埼玉県知事)が引き取り、取りまとめは24日に持ち越された。
東京一極集中をめぐっては、昨年の同会議で大都市に集中する地方法人税の偏在是正を求める提言を採択。2019年度の税制改正では、都から地方に計約9000億円が再配分されることになった。
今回の提言案ではさらに、人口や大企業が大都市に集中する状態の是正を主張。東京一極集中の是正に向けた地方創生の取り組みを加速化させるよう要請している。これに対し小池知事は「国内で限られたパイを奪い合っても日本全体のためにはならない」と述べ、この部分の削除を要求した。
提言案を作成した地方税財政常任委員長の石井隆一富山県知事は「地方はどんどん人が減る一方で、東京にあらゆるものが集まり災害リスクなど過密の弊害が起きている」と是正措置に理解を求めた。
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