時事
まず、下記はブルームバーグの記事で連日お伝えしているソフトバンクの件です。
ソフトバンクのグループとしての総資産は26兆円で、そのうち13兆円がアリババ株です。
更に、前回のソフトバンク・ビジョンファンドにサウジアラビアが投資しましたが、ビジョンファンドが集めた金の利回りは7%!(笑)。わかりやすく言えば、今のご時世に7%もの利回りをつけなければ資金が集まらなかったということです。それはなぜかというと、S&Pやムーディーズのソフトバンクに対する格付けがジャンク債扱いの為、よほどおいしい餌をまかねば金が集まらないのです。日本の格付け会社はシングルa。ただしその格付けの資料を提供しているのはソフトバンク子会社の株式ニュースを作っている会社ですから信用できません。更に、ソフトバンクグループ内での株の持ち合いや、相互融資保証など、調べれば調べるほどマッチポンプばかりを繰り返していますから、実質の流動性は10%も無いでしょう。すなわち26兆円ではなく、2兆6千億円以下ということです。
下記の記事は、ビジョンファンド2を市場で応募した結果が大失敗に終わったという記事です。前回のビジョンファンド1を凌ぐ1080億ドル(11兆7500億円)を集めるとぶち上げて始まった公募ですが、集まった金額は想定の50分の1、すなわち2%という達成率ですから、ここまで予定が狂うとヤバいですよね。日本国内では携帯電話キャリアを主体とした事業会社の顔を見せていますが、何度も書いた通り、ソフトバンクは創業時から投資会社で、投資会社である以上、市場の信認無くして事業は行えません。2%という数字は、市場では「もうソフトバンクは終わりだ」と言われているということです。
ソフバンクG2号ファンド、目標額の50分の1で当初募集終了-関係者
Gillian Tan、Giles Turner
2019年11月16日 5:28 JST
• 目標は1080億ドル、応募約20億ドルにとどまる-投資の募集は継続
• 外部投資家の参加があったか不明、サウジとは協議続行と関係者
ソフトバンクグループはビジョンファンド2号の初回クロージングを静かに完了した。応募額は目標としていた1080億ドル(約11兆7500億円)に遠く及ばなかった。
事情を知る関係者2人によると、初回クロージングの応募額は約20億ドル。ソフトバンクGはクロージング後も引き続き投資コミットメントを募るという。ビジョンファンドの広報担当者はコメントを控えた。
ソフトバンクGは2号ファンドの規模について、2017年におよそ1000億ドルを集めた1号より大きくなるとの見通しを7月に示していた。2号には380億ドルを出資し、1号ファンドで最大の投資家だったサウジアラビアに取って代わり、孫正義社長の意見をより反映しやすくする方針だとしていた。
現時点で2号ファンドに外部投資家の参加があったかどうかは不明。協議が非公開であるため匿名で話した関係者によると、ソフトバンクGとサウジアラビアとの協議は継続している。同様に1号ファンドに投資したアブダビ首長国の政府系ファンド(SWF)、ムバダラ・インベストメントは最近ブルームバーグ・ニュースに対し、2号ファンドへの出資はまだ決めていないと明らかにしていた。
原題:
SoftBank’s Second Vision Fund Is Starting Life a Lot Smaller(抜粋)
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