時事

昨日深夜にNY証券取引所は1000㌦を超える大暴落。昨日の日経も、一時1000円を超える暴落となりましたが、これは先週末開催されたG20蔵相会議後の各蔵相の発言を聞いての失望でしょう。麻生さんも寝ぼけたことを言ってましたから値下がりは見えていました。

この数日書いている通り、日本はリセッション入りしていますから、今後は次々に-因子が表に現れてきます。上げる必要のない消費税を上げた理由は2つ。一つは民主党時代に法律化されていて、延期はできても廃止ができなかったこと。もう一つは、安倍総理が盟友麻生大臣の顔を立てたという事です。

昨年10月に、8%から10%へ上がった消費税に対する考え方の相違で、増税が実質的に決まった昨年5月以降、次々と安倍ブレーンが辞めていきました。自民党が野党の時代から安倍氏を支えてきた面々が去り、残っているのは菅官房長官、世耕大臣、加藤大臣、麻生大臣をはじめ自民党議員が10名ほどと、経済を支える濱田参与以下数人となりましたから、今の安倍政権には引き出しがないのです。

そこに、習近平国家主席を国賓で迎えると(まだ閣議決定はされていません)言う話に、保守本流で安倍総理を支えてきた面々も離れてしまい、何とかオリンピックにこぎつければ、お祭り騒ぎで様々な問題が宙に浮き政権も安泰でしたが、今回のコロナ騒ぎで一気に不手際を乱発し、先日書いた通り、このままだとオリンピックは延期、ないし中止となる可能性があります。そうなると安倍内閣はぶっ飛びます。もう政権は持たないでしょう。他に代わる人材がいるわけでもなく、野党が強いわけでもありませんが、日本は政治も経済も沈んでいきます。

前から書いている通り、補正予算などという絆創膏を貼らず、向こう3年は全品種軽減税率適用!。早い話が増税前に戻すという荒業を安倍総理が決断しない限り、景気浮揚は見込めません。そもそも、社会保障の財源などというトリックで国民を騙した民主党の垢を落とさなかったツケが回ってきているのですから、全国民にメリットがあるように減税をし、社会保障費や年金は値上げをすればいいのです。

現在の日本の財政は、日銀を含めた統合政府のバランスシートを見れば、すでに財政再建は完了しており、マイナス金利を利用して100兆円、200兆円と新規国債を発行しても全く財政は傷まないどころか、金利差額で発行すればするほど政府は儲かります。いつまで財務省と日銀を遊ばせておく気なんでしょうか。

一旦、リセッションの札が貼られれば、麻生大臣、黒田総裁の首を切らねば世界のマーケットの信任は得られません。どのみち首にするなら、この際、垢を落とすべきです。