時事

下記の記事。裏が取れているのかどうかはわかりませんが、本当にこのような発言をしているとしたら、中国の実力は大したことはなくメデタイ頭だと言えます。

アメリカと衝突すれば勝てる見込みがないのは明らかですから、この際、アメリカと離れ自国内完結できる経済圏を目指すというような話ですが、そんな離れ業ができる国はアメリカしかないのです。先ず、金融のルールは戦前はイギリス、戦後はアメリカが作ってきましたから、圧倒的に英米に有利に作られていて、他の国は英米の掌の上でしか動けません。しかも、国際通貨はドルですからアメリカの思いのままというのが金融の世界です。

次に、アメリカが世界最大の消費市場ですから、第三国以外でアメリカ経済を頼りにせずにやっていける国はありません。また、すべての経済活動にかかわるエネルギーは、中国は世界最大の輸入国で、現在でもドル決済されており、中国がアメリカから離反して仲よくしているロシアとイランからエネルギーを買うとしても、ロシアもイランも中国人民元では売らないでしょうから、中国はどこまで行ってもドル資金が必要になってきます。

現状、米国内でも中国との経済を重視しているグループと、中国と完全に袂を分かつべきというグループがワシントンでロビー合戦をしているようですが、いずれにしても、中国が日の目を見ることはありません。これから1~2年かけ、中国内では様々な離合集散が行われ、その中で上がり目のあるものには外資の投資資金も向かいますが、投資資金が出入りするのは、すでに「草刈り場」になっているということです。表現すれば「儲けるだけ儲けて、必要無くなれば切る」。そういう現実になるでしょう。

中国が喧嘩を売る相手は間違っていませんでした。ただ、分不相応だっただけです。



中国高官、「経済の内循環」「ドルと切り離す」と発言 鎖国を示唆か

2020年07月08日

米中関係は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)や「香港国家安全維持法」などの問題で悪化している。中国政府の高官は最近、米国と経済・政治の切り離しを示唆した。トランプ米大統領も6月18日、「中国当局との完全なデカップリング(切り離し)という政策オプションを維持している」と明言した。

共産党機関紙・人民日報系の環球時報は7月3日、党中央対外連絡部の元副部長(次官)、周力氏の評論記事を掲載した。周氏は、中国と各国の関係、特に米中関係が悪化し、対立が激化する恐れがあるとして、「外需の激減、産業チェーン・供給チェーンの寸断」や、「ドル覇権からの脱却、人民元とドルの切り離しの実現性が徐々に高まってくること」に備えるべきだと唱えた。

劉鶴・副首相も6月18日、上海で開催された経済フォーラム「陸家嘴論壇」の中で、「国内循環を主とした、国際と国内が相互に促進するデュアル・サイクル発展の新構造を形成している」との認識を示した。

中国金融学者の司令氏は7月6日、米ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、劉鶴副首相らの発言について、「中国当局が、今までのように米国からうまい汁が吸えなくなると意識しているのではないか」と指摘した。

同氏はまた、世界の基軸通貨である米ドルと人民元の切り離しは非現実的だとした。中国当局が周力氏を通して、「国民の不安を払拭する狙いだ」という。

当局者の発言は、中国国内インターネット上で議論を巻き起こした。中国版ツイッターの微博では、「#経済内循環」に関する投稿が相次いだ。

あるユーザーは「上(指導部)は最近、経済内循環という新しい単語を作った。疫病のまん延で、地球村のすべての友達を失ったので、仕方なく一人で遊ぶしかない。これがいわゆる、経済内循環だ」とコメントを書き込んだ。

別のユーザーは「内循環とは何か?最新の医学用語の解釈によれば、患者がしゃべれなくなり、食事も水分もとれなくなって、点滴も外された時、医者は患者の家族に対して、患者が内循環(最期)に入ったと告げるだろう」とした。